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子育て世帯は葉山のどのエリアを選んでいるか

不動産鑑定士の伊藤です。
前回の記事に続いて、
公立小学校の児童数から見た人気エリアの記事になります。

葉山町は県内でも児童数が減少していないエリアとご紹介しましたが、
今回は葉山町にある小学校それぞれについてみてみたいと思います。

葉山町には現在、4つの公立小学校があります。
葉山町の小学校別の通学区域は下記のリンクをご覧ください。

https://www.town.hayama.lg.jp/soshiki/gakkou/1/1/1501.html


4つの公立小学校の児童数がどうなっているか見てみることにします。



2010年からの神奈川県が公表している数字がこの表なのですが、
ちょっとわかりにくいかもしれません。

それぞれの2010年の数値を100として指数化して比べてみることにします。



この指数をグラフにしてみます。



2021年の水準を見てみると、
長柄小学校が大幅に増加していることがわかります。
2010年と比較して、171人の増加です。
一色小学校についても、10年前と同じ水準を維持しています。

葉山町については、海側のエリア、特に葉山御用邸周辺が富裕層に人気があるといわれています。
葉山町のうちでは高価格帯のエリアになるので、
子育て世帯が買いやすい価格設定ではないのかもしれません。

長柄地区は、逗子市に隣接していて、鉄道の駅に近く、
逗葉新道への接続など交通利便性が比較的良好なエリアです。
葉桜住宅やイトーピア逗子葉山団地といった昭和に開発された団地があり、
山側のエリアというイメージです。

最近は長柄交差点から逗葉新道に続く幹線道路沿いに、
HAYAMA STATION、ドラッグストア、コンビニ、複数の診療所などが立地してきて、
かなり沿道のイメージが変わっています。

長柄地区についても、近年、
高層マンションは建設されていませんし、
100区画以上などの大規模な分譲地もありません。

交通利便性が比較的良好で、
価格設定も海側のエリアより買いやすい価格帯なので、
子育て世帯の方が長柄地区を選ばれているようです。

葉山町にある小学校の児童数、についてのちょっとしたデータのご紹介でした。
また、後日、逗子の、それぞれの公立小学校について
同じような分析をしてみたいと思っています。
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